終わらない英雄の記憶
親父は涙を流し、グラスを持ち上げた。



それに続いてみんなも側にあったグラスを持ち上げ、王は言った。



「私たち家族のやり直しと、サンダーとマリアさんの恋を祈って」



かんぱーい、とみんなが声を合わせた。



そこから会話と食事が進み、夜の9時を過ぎた。



「ところでさ親父。マリアさんを強く勧めた人と親父を説得したっつー女性って誰?」



「おや?知らなかったっけ?マ、とと。これは口封じされていたんだった」
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