終わらない英雄の記憶
俺も、あんなことしてーな。



2人の光景を見て、俺の頭の中にはあの顔が思い浮かんだ。



俺はその考えを払い、再び王の方に視線を変えた。



「今思っただろ?俺もアイツとあんな事やこんな事してーなー、って」



ニヤニヤと笑い、口を手で隠す王にイラッとくる。



「思ってねぇっ!!」



「けど前々からそう思ってたんだろ?」



「んなわけねーじゃんっ!!」



「じゃなかったら、お前が連れてくるわけないだろ?」



ああ、やっぱり親父なんだな。



俺の行動1つでどんな思いか、わかっている。
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