終わらない英雄の記憶
私はアニさんに、沢山感謝をした。



一旦キッチンに戻ったアニさんは、両手に大きなお皿を持ってやってきた。



「飲み物は?何がいい?」



「うーん、アニさん特製のアールグレイティー頂戴っ!!」



「フフ、昔からアールグレイが好きね」



「アニさんの入れるアールグレイは美味しいもん」



私は涙を拭い、椅子に腰掛ける。



私と向き合うように、アニさんも椅子に腰掛けた。



そして私の大好きな、アニさんの特製アールグレイティーをマグカップに入れてくれた。



「さて、頂きましょうか」



私は笑ってクッキーに手を伸ばした。
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