終わらない英雄の記憶
私をマークする男も、何故急に戦争が始まったのも、国の重要な情報を盗み出す理由も。



私は髪の毛をクシャクシャに絡め、頭を悩ませた。



『まず国の重要な情報とやらを探さないとな』



「そうだけど、そんなのどこに……」



私はあ、と呟いた。



「図書部屋に、この国に関わる資料が置いてあるってタユさんが言ってた」



『そこで情報収集だ』



私は飛び起きるように立ち上がり、1階下の図書部屋に急いだ。
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