終わらない英雄の記憶
「おお、広い」



着いた図書部屋は、フィンの部屋よりももっと広く、もっと大きく、埃1つない綺麗な部屋だった。



メイドの誰かが、掃除していたのかな?



私は端から端まで、小さな本も、大きな本も、薄い本も、まとめられた紙も。



めくっては閉じる作業を繰り返し、探し続けた。



「これが、最後」



最後のまとめられた紙を見つめた。



首も痛いし、肩も痛い。



ついでにと腰もジンジンと痛む。



私、ついに老化だな。
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