愛を、ください。
本当は俺も唯人に預けるの、不安だ。藍は可愛いから。いくら唯人と友人だからって、全て信じられるわけがない。
だから、冷たいって言われるんだろうけど。でもそんなこと今知ったこっちゃない。
人なんていとも簡単に裏切るものなのだから。今1番心配なのは藍だから。
藍を心配している時点で、俺はすこしおかしいと思うけれど。
高校生には、流石に駄目だろ…と思いつつ、心のもやもやが消えない。
とりあえずエンジンをかけ、近くのショッピングセンターへ向かう。
…身長は160ないだろうな。ほっそいし。でも流石に子供服はやめておこう。高校生だし。
適当に店へ入る。
女物の服なんか初めてだから、全く分からない。
ふと、藍を頭の中で浮かべる。そうすれば、簡単に似合いそうな服が見つかった。
俺のセンスは分からないけど。結構人気の店だからはずれることはないだろ。
服を数着と食料品の買い物を済ますと家に戻った。