愛を、ください。
熱。
──────ひっ。
息が止まりそうになる。目の前にいるのは数年前のご主人様で、にやりと笑った。
その表情は何度も見たことがあった。そっと頬に触れられると思ったら、思いっきり殴られる。
何度も何度も頭を床に打ち付けられ、私は意識を手放した。
そして、朦朧とする頭を持ち上げて言った。
「もう飽きた。お前、つまらない。」
私は遊び道具にもならないらしく、散々汚してから捨てた。
プツン───
頭が真っ白になったと思えば、今度は最後のご主人様が目の前にいる。
ぼろぼろになって、床に転がり過呼吸になっている私をひたすら眺めて、綺麗だ、美しいと言うご主人様。
少しでも気を失ったり、立とうとすれば、新しく暴力を振るわれた。
意識を飛ばしかけると、ナイフで斬りつけた。鈍い痛みに一瞬目を覚ましたけど、それに反応する力はもうなかった。