愛を、ください。
「うん…うん……わかった、ありがとな。」
そう言って切った後に、ピピピという音がなって驚いて、脇の下のたいおんけいを抜いた。
「38.7って、結構あるな…」
私にはなにがあるのかわからないけど、高木さんが困った表情をしていたから、何か悪い事なのだろう。
「…ごめんなさい。」
「謝らなくていいよ。今どんな感じ?
痛い、とかある?」
「や、だいじょうぶ。」
「藍、前にも素直になれって言ったろ?」
そういわれると、なんだか言わないといけない気がして、なんて言ったらいいのかわからなくて、少し涙が出た。
「大丈夫だ、ほら、頭が痛いー、とか怠いとか。のど痛いとかある?」
「…頭とのど、が変な感じ、」