これからもずっとずっと
樹梨いつも同じように教室に入った。

席に着くと、愛結と目が合った。

「おはよーじゅり」
「んー、おはよ」
「今日ちょっと遅くない?笑」
「んー、下で熊谷先生に会ってさぁー」
あゆは不思議そうな顔をした。
「熊谷先生って?」
「ほら、木下の代わりに来た」
「あー!あの先生か!」
「かっこいい先生ね?」
愛結はニヤリとした。
「へー、樹梨の口からかっこいいねぇー?」
「や、別に深い意味無いよ?笑」
「お?何も言ってないよ?笑」
「…。」
自爆した…。そう思った。
「まぁ、誰に惚れようと誰に恋しようと自由だけどね?」
「恋なんてしてないよ?!」
「お、すごい反応笑」
顔真っ赤!と笑われた。

自分でもここまでムキになるなんて思ってなかった。

廊下に出ると熊谷先生の声がした。
生徒の声が飛び交う中、熊谷先生の声を、姿を、はっきり捉えた。
先生は、女子生徒に話しかけられ立ち止まった。

ズキ…

心が痛かった。











やっぱり好きなんだ…。









先生に恋しちゃったんだ…。




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