これからもずっとずっと
好きからのあれこれ
その日の昼休み、国語のワークを出し忘れてたので職員室へ向かった。

熊谷先生いたらどーしよ…

嬉しいような恥ずかしいような
そんな思いで階段を駆け下りた。

職員室の前につくと、何人か先生が行き来してた。
やっぱり探してしまう…

目的の先生を探しつつ、熊谷先生を探していた。

でも、両方見つからず…

目的の先生はうえかな?と思い振り返ると、

熊谷先生が前から歩いてきた。

「あ…」

思わず口からこぼれた。

「なにニコニコしながら見てるの笑」

熊谷先生にいわれた…

顔がにやけてたらしい…

やってしまった…と少し後悔したが、話しかけてもらえたからよしとすることにした。

「いや、今日もかっこいいなって思って!」

ちょっと冗談交じりに言ってみた。

「あはは笑 あ、じゃあ、バレンタインは?笑」

少し照れながら、聞いてきた。

今なんて言った、このせんせ笑

なんて、心の中で思いながらも、
「せんせ、甘いもの好きなの?」
と聞いてみた。
「うん、めっちゃすき。」
帰ってきた言葉にドキドキした。

別に自分の事言われてるわけじゃない、そんなことわかってるけど、ドキドキした。

ほんと、どーかしちゃってる…
なんて思いながら一緒に職員室の中に入った。

そこで熊谷先生はワークを出しに来た男子生徒に呼び止められた。

私もさっさとワーク提出しなきゃ…
そう考えていたら、話し終えた熊谷先生が
「それ、提出?だれせんせ?机置こうか?」って。

優しすぎるでしょ…そう心の中でつぶやいた。

「あ、じゃあ…佐藤先生の机に!」
「はいよー」
「ありがとうございます!あ、せんせって身長何センチ?」
前から思ってた疑問をぶつけてみた。
「んー?181?」
「う、でか、かっこよ…」
「え?笑」

私はそのまま職員室を出た。
どこまでかっこいいの、先生。

バレンタインはバイトで作ってないから、ホワイトデーにあげよう。と心に誓った。


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