だから放っておけねーんだよ。
*第一章*
なんでここに!?
「葉月〜!忘れ物ない?」
高校入学式の朝。
一階でお母さんが呼ぶ声がする。
「はーーーい!今行くよ!」
最後に鏡を確認する。
「よしっ!」
少し巻いてある肩まで伸ばした髪をふわっと翻して、私は家を出た。
「いってきまーーーす!」
私、桜田 葉月(さくらだ はづき)は今日から高校生になりますっ!
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