だから放っておけねーんだよ。
「彼女と何かあったのかな?星野くん。」
琳、鋭いね。
「さぁ?」
「よっしゃあ!夏休みだーっ!なんて言葉、いつもは星野くんが言うのに、なんかさみしいよ。」
それはそうだね。
旭が騒いでないと、クラスの雰囲気もなんとなく地味〜になる。
私たちを除くみんなは、旭の状態に気づいていながらもわざと触れないようにしている。
「…よし!琳、部活行こ!!」
「なになに?どうしたの?いつもはめんどくさーいとか言ってるのに。」
「な、何でもないよ。早く支度しよ。」
例の試合はもうすぐ。
青山先輩や旭だけでなく、私たちもこの試合には出ることに決まっている。
初試合。なんかワクワクするんだよね。