だから放っておけねーんだよ。
「葉月、星野くんなんか調子悪いね。」
「え?」
星野って名前が出てきてビクッと肩を震わす。
あ、でも確かにそれ、私も気づいてた。
サーブとか外してるし…ポイントも取れてない。
やっぱり大山さんにフラれたのがショックだったんだろうな…
「このままじゃ大会にも影響出るんじゃない…?星野くん、優勝候補だったのに。」
「そ、そうだよね…。」
「ねえ。葉月なんか隠してるでしょ?」
「えっ!そ、そんなこと…」
「嘘言っても無駄!私、分かるんだから。言いなよ、なんでも聞くから!だって友達じゃん?」
琳がまっすぐに私を見る。
何から話していいか、分からない。
琳に隠すつもりはなかったけど…