だから放っておけねーんだよ。
帰り道。
もう夜の7時前なのにまだお昼みたいだ。
夏だなぁってしみじみ思う。
私は一人、帰りながら今日一連の流れを頭で整理していた。
「じゃあ、私はどうすればいいのよ…」
思わず口に出た本音。
私は…いったい誰が好きなの?
青山先輩?旭?
なんかどっちもない気がしてきた。
「はぁぁぁ…」
私が大きくため息をついたとき、後ろから足音が聞こえてきた。
足音ですぐにわかった。
旭だ。
どうしよう…振り向いた方がいいの…?
どどどどどうしよう…
でも振り向いたところで何にも話すことないけど…
あ、せめてこの前のこと謝ろう…
私は意を決して後ろを振り返った。