だから放っておけねーんだよ。
「おー、始まるな。」
「あ、旭!!」
「なんだよ、そんな驚くことねーだろ。」
「いや…だって…」
「あ!私、長〜く席外すわ!じゃ、星野くんあとは頼んだ!」
「え!ちょっと琳!!」
琳は私にウインクをすると、ピューッと行ってしまった。
「なんだ、あいつ。」
この状態に全く気づいていない旭は、私の隣に座った。
ドキドキ、心臓が音を立て始める。
「お前さ、ありがとな。」
旭がしみじみと言う。
「へっ?な、なにが!?」
「いや…なんかガツンと言ってくれて。」
「余計なことじゃなかった?私、ずっと後悔してたんだけど。」