だから放っておけねーんだよ。







「あっ!もうこんな時間!じゃあ、明日ね!」








琳は慌てた様子でカバンをつかむと、慌ただしく教室から出て行った。







教室には私一人が残る。







私はふうっとため息をついた。






本来なら、この教室で生まれ変わるはずだったんだよ?!







なのに、旭のヤツ!







どういうことよ!あれだけの説明じゃ納得できん!







しかも、なんの挨拶も無しに!







追いかけてやるっ!家にまで押し入ってやる!










…いや、やめておこう。







私、生まれ変わるって決めたんだ。







もうあいつの言いたい放題にはさせない。






あいつに後悔させてやる。







勝負は明日からだ!






見てろよ!旭ッ!!!






私は一人寂しく、誰もいない教室で宣戦布告をしたのであった。








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