だから放っておけねーんだよ。
控え室で気持ちを落ち着かせていると、ガチャッとドアが開いた。
「旭…。」
「ほらよ。」
「つめたっ」
旭がドリンクを私のほっぺたにつける。
「あ、ありがと。」
「…なんだよ。緊張してんの?」
「そりゃそーよ。初めてだもん。こういう雰囲気。」
「そか。……お前の馬鹿力で頑張れ。」
「なによーその励まし方!もう少し心を込めてよねーもう。」
相変わらずの旭に笑いがこみ上げる。
こういう時でも笑えるのは、旭の力だと思う。
「お前なら出来るよ。俺、見てっから。」
「え……………」
なにこの上げ下げは!
余計ドキドキするじゃんか……