だから放っておけねーんだよ。
「てことで、俺しばらく部活行けねーから先輩にもよろしく。」
その日の放課後から、応援団の練習が始まる。
「わ、分かった!……あんたさ、どういうつもりよ?応援団なんて。」
「驚いたろー?絶対俺が青組の勝利をつかんでやる!」
なんでこんなに燃えてるんだ……
「まぁ、あんま無理しないよーにね。あんたまだ肘痛いんでしょ?」
この前よりかはだいぶ良くなってるみたいだけど。
「分かってるって。じゃ、練習行ってくるわ!葉月もサボらずに部活頑張れよ〜」
「誰がサボるかバカっ!」
旭は素早く練習着に着替えて、るんるん気分で教室から出て行った。
本当にあんなやつだった?
あれは双子の弟なのでは…!
中学の頃だったけな。
応援団がなかなか決まらなくて、担任にも懇願されてたときあったよね。