だから放っておけねーんだよ。
「葉月上手くなってきたじゃん!」
「うん!」
琳とハイタッチする。
「体育祭終わったら、テスト期間で部活できなくなるもんね。今のうちにやっとかないと。」
「おー?だんだん様になってきたね〜」
琳が茶化す。
その時、向こうの方から応援団が練習する声が聞こえた。
「星野くん、見に行ってみる?」
「ええっ…………い、行く。」
私は琳の後ろに隠れるようにして、応援団の練習を見に行った。
「うわぁ、すごいね。」
「青団はどこかな?」
「あ、あそこ!星野くんいる!」