だから放っておけねーんだよ。







「体育祭楽しみだね、葉月!!青のハチマキに学ラン姿の星野くん……あぁ想像しただけでもヤバイ!」







「琳…」






私、思わず苦笑してしまう。






「葉月!なんでキャーってならないの?あっ!さては私に遠慮してる?!やめてよねー、カッコイイとは思うけど好きではないんだから!」







「いや………こういうの慣れてなくて。」







「うーん。じゃあ今の率直な気持ちを言ってみて!」








「……あんなのヤダ。」







「えっ!?」







「あ、旭がそういう格好してみんなにチヤホヤされるのが嫌。」







「あ、あぁ〜そういう意味ね。そういう気持ちを、恋っていうんだと思うな。私は。」







恋。







私はいつから、どんなタイミングであいつのことを好きになったんだろう。







不思議だよね。好きだけど、幼馴染っていう関係は崩したくない。







もし自分の気持ちを言って、関係が崩れるんだったら言わないほうがいい。







< 145 / 304 >

この作品をシェア

pagetop