だから放っておけねーんだよ。
「体育祭楽しみだね、葉月!!青のハチマキに学ラン姿の星野くん……あぁ想像しただけでもヤバイ!」
「琳…」
私、思わず苦笑してしまう。
「葉月!なんでキャーってならないの?あっ!さては私に遠慮してる?!やめてよねー、カッコイイとは思うけど好きではないんだから!」
「いや………こういうの慣れてなくて。」
「うーん。じゃあ今の率直な気持ちを言ってみて!」
「……あんなのヤダ。」
「えっ!?」
「あ、旭がそういう格好してみんなにチヤホヤされるのが嫌。」
「あ、あぁ〜そういう意味ね。そういう気持ちを、恋っていうんだと思うな。私は。」
恋。
私はいつから、どんなタイミングであいつのことを好きになったんだろう。
不思議だよね。好きだけど、幼馴染っていう関係は崩したくない。
もし自分の気持ちを言って、関係が崩れるんだったら言わないほうがいい。