だから放っておけねーんだよ。
「葉月ー!やったじゃん!お疲れ様!」
「ありがとう、琳!!」
「おかげで青組、黄組に追いついたよ!」
琳が点数板を指差した。
「あ!本当だ!!でも紅組にはまだまだ届かないね…」
「まだ午後もあるし大丈夫!あ、星野くんならさっき応援団の召集に行ったよ!」
あ、そう言えばもうすぐだっけ…
「演舞楽しみだね!ファンもあっちで待ち構えてるし。」
うわっ、本当だ…
みんなが一番見える場所に群がっている。
ソコ、本部席だよね……なんかカメラ構えてる人までいるし!!!
「葉月はいいのー?見える場所に行かなくて。まぁ、ここでも十分見えるけどね。」
「ここで大丈夫!」
「次は、応援団による応援合戦です。」
「お、来た来た!!!」
放送が鳴った瞬間、学ランの集団が走って出てきた。