だから放っておけねーんだよ。







旭はすべての演舞を完璧にこなした。






見てる人を圧倒するような、素晴らしい演舞だった。







青組の演舞が終わったとき、青組だけじゃなく、黄組からも紅組からも拍手が聞こえた。






「1年やるじゃーーーーん!」







「すげーーーー!」







「カッコイイ!」







「ありがとうございました!」






青組応援団長が言い、あとからみんなが続く。







だんだん拍手が大きくなる中、私は気づいた。






やりきって、嬉しそうな楽しそうなあいつの横顔。







みんなから囲まれて、でも人一倍キラキラした笑顔のあいつ。







私、あの笑顔を隣で見ていたい。






好き、に理由はない。






ただ隣にいたいだけなんだ。







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