だから放っておけねーんだよ。
………って、思ってたんだけど!
「よー、遅かったじゃん。」
「あんた……!!なんでうちのシートにいるの!?」
昼食時間、手洗いを済ませて自分の家のシートに行くとあいつがのーのーと座っていた。
「別いーじゃん。俺の親、仕事で来れねーんだよ。」
「そーよ、葉月。この子、照れてるのよ。」
「はぁ?!お母さんまでやめてよ!もう。」
「さぁさぁ、旭くんいっぱい食べなさいね。遠慮は必要ない!」
お父さんがバシバシ旭の背中を叩く。
「いただきます!おい、葉月も食べろよ」
何様よ!さっきあんたに感動して損したわ!
「旭くん、さっきの演舞すごかったわぁ〜!みんなキャーキャー言ってたわよ!」
お母さんが旭に言った。