だから放っておけねーんだよ。
ピーンポーン
ピーンポーン
え、なに?!
配達の人ってこんなに鳴らすもん?!
ピーンポーンピーンポーン
「あぁっ!もう!出ればいいんでしょー!」
配達の人かも疑いながら、不審者でないことを祈って玄関を開けた。
「あのー…まだ8時半ですよ。そんなにインターフォン鳴らしまくったら迷惑だと……ええっ!?」
「迷惑?それはコッチのセリフだよ。」
「あ、あ、あ、あ、旭!!!」
玄関に立っていたのは旭だった。
ということはもちろんあのしつこいインターフォンもこいつの仕業ってわけで…
「なにしてんの?!てか、なんでこんな時間に来てんの?!なんでチャイム押しまくってんの?!そもそもなんの用事?!」
「一気に質問すんな。」
「え、あっ、ちょっと!」
旭は私が止めるのも聞かず、家の中にズカズカと入っていった。
「なんなのよ!」