だから放っておけねーんだよ。
しばらくして、旭はそっと唇を離した。
と思った瞬間、目の前の旭がぐらっと揺れて床に倒れた。
「…えっ、あ、旭!!!」
慌てて駆け寄ると、顔が真っ赤だ。
「え、ちょっとどうしたの?ねぇ、旭!」
もうしどろもどろ。
「………うっ……みず……」
旭が目をつぶったまま、呟いた。
「え?水?」
私は旭の額に手を置いた。
熱………はないみたい。
「コホッ……そのコップ……」
旭が弱々しくテーブルに乗ったコップを指差した。