だから放っておけねーんだよ。
「あ、星野くんおはよう!」
「はよー」
げげっ!旭、もう来たの?!
恐るべし足の速さ!
クラスに入った瞬間から女の子たちに囲まれてる。
「あ、おい葉月。昨日のやつなんだけどさー」
旭が取り巻きと一緒に私の席に向かってきた。
「な、な、なな何?!」
「いや、昨日教えてもらいそびれたじゃん。宿題。」
昨日……昨日……
昨日の出来事が頭をグルグル回る。
こんなに動揺してんのが私だけなのがムカつく!
「ほ、他の人に教えてもらえばっ…!」
「なんだよ、つめてーな。」
「あ、星野くぅん!私でよければ教えてあげるよ〜!」
旭の後ろできゃぴきゃぴしてた女の子の一人が名乗り出た。