だから放っておけねーんだよ。
「つーかさ、なんで勝手に合唱って決まってんだよ。」
「そうよ!どうせまた桜田さんが適当に決めたんでしょ!」
「しっかりしろよ!!!」
適当なんかじゃ……
「おい、みんな落ち着けよ。これは実行委員会のくじ引きで決まった結果なんだよ。」
旭が素早くフォローした。
「でもどうせ、そのくじ引いたの桜田だろー?ふざけんなよ。」
胸に小さなトゲが刺さった感じがする。
確かに私のくじ運が原因なんだけど…
「それは謝ります!でも決定しちゃったから…」
「文化祭で合唱とか恥さらしもいいとこ!どうせ体育館の舞台で歌うんでしょ?!」
「俺そんな文化祭出たくねーよ。」
「桜田さん一人でやればー?」
みんな次第にやりたくないムードになってくる。
肝心のつのっちは出張でいないし…
どうしよう…