だから放っておけねーんだよ。
「なんだよ、葉月。まさかお前もテニス部?」
あからさまにいやーな顔をしながら、旭はラケットの素振りをしている。
「ええっ!?星野くんもテニス部?!」
私の代わりに琳が答えた。
「そうだけど。」
「奇遇だね!私たちも明日から入るんだ!よろしくねー!」
「え、なに、葉月も?」
「そうだけど、なによ。」
「ふぅーん。」
なによ、ニヤニヤして!
「昔っから俺の真似するの、好きだったよなーと思って。」
「そんなことないわ!!バカ!なに笑ってんのよ!」
早くもムカつく!
ほんと相変わらずの減らず口。
「ま、頑張れよ。」
そう言ってテニス部の部室へと入って行った。