だから放っておけねーんだよ。
「……例えばどんな?」
誰かが呟いた。
「それを、みんなで知恵を出し合って考えたいと思ってる。」
旭が言った。
「な、なにか意見ありませんか…?」
きっと誰も挙げないよね……
私たちの気持ちは通じなかったのかな…
みんなが楽しめる合唱。…難しいよね…。
諦めようとしたとき、手が挙がった。
「…イマドキの歌手の歌とか、どう?」
「それいいな。」
「そうだね!ザ・合唱!って曲じゃなくて、イマドキのポップな歌歌おうよ!」
「いいねそれ!!衣装もそれっぽくしてさ!」
「楽しそう!!楽器持ってくるのはどう?」
「俺、あのバンドの歌やりてーんだよな!」
「俺もやりたい!」