だから放っておけねーんだよ。








文化祭当日。







私は緊張していた。







自分の考えた計画通りにいかなかったらどうしよう。








失敗したらどうしよう。








緊張は募るばかり。







「葉月?どうしたの?」







琳がクレープの包みを開けながら、私の顔を覗く。







「ちょっとね…」








私も同じくクレープの包み紙を開く。








現在午後1時。








私たちは3年生の教室で買ったクレープを食べようと食堂にいた。








私たちの出番は舞台発表の一番最後。








午後3時だ。








「そんな緊張してたら美味しくないよ?ほら、甘いもの食べて頑張ろう!」








「う、うん…そうだよね。」








「楽しみだね。」








「うん…そうだけど琳は緊張しないの?」









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