だから放っておけねーんだよ。








「葉月、琳おそーい!早く着替えて!」








「ごめん!すぐ着替える!」







「ごめん!」








いよいよ出番が近づき、舞台袖で支度をする。








『最後のプログラム、1年4組による合唱です!』







司会者が紹介し、だんだんと幕が上がっていく。







スポットライトが眩しい。








目を凝らして見ると、たくさんの聴衆。








わわわ…ど緊張。








指揮者が腕を上げ、その瞬間空気が凍りつく。









私たちが歌いだすと歌声が遠くまで透き通るみたい。








聴いている人たちで思わず手を叩く人もいる。









私たちの合唱は成功に終わった。








最後の一曲は、体育館にいる人全員での大合唱になった。








< 237 / 304 >

この作品をシェア

pagetop