だから放っておけねーんだよ。








「あ、旭!3年のクレープ食べた?」









「いや、食ってない。」








「今からでも間に合うよ!行こう!」








「えっ、今から?!おい、待てよ!」








私は旭の腕を引っ張って3年の出店まで急いだ。








「あ、あの!クレープまだありますか?」







店の片付けをしようとしていた3年生に尋ねた。








「あと一つありますよ!」








「旭、残ってるって!よかったね!」







「え、あ、おう…。じゃ、それください。」















「残っててよかったね〜。私の日頃の行いが良かったんだよ。感謝しなさい!」








「何威張ってんだよ。…まぁ、これ食べたかったからさんきゅーな。」








「でっしょー?私、これ食べたとき旭も好きだろうなって思ったんだ!」







「そ、そうか…」








「ん?なんで耳赤いの?」








「なんでもねぇよ。お礼にクレープの中のイチゴあげっから。」








「そんな餌付けみたいな!別に結構です!」








「あ、そ。」







「あ、やっぱいる…!」








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