だから放っておけねーんだよ。
私は言われた通り、腰を下ろす。
見慣れたリビング。なんか自分の家って感じがする。
すごく、落ち着く。
「旭〜!手伝って!!ホラ!」
お母さんが逃げようとする旭の襟を掴んだ。
「やめろって!手伝うから。」
「あ、私やります!!旭座ってていいよ。」
「あら、そう?じゃあ、葉月ちゃんと旭が一緒にやってくれる?」
「一緒にするぐらいなら葉月一人で十分じゃ…」
旭がそう言いかけた瞬間、お母さんの手が旭の背中をバシッと叩いた。
「はい、やります…」
このやりとり、いつ見ても飽きないな…
「旭、子供みたい。」
「うるせー!早くやるぞ。」