だから放っておけねーんだよ。
「いいって!すぐそこだし。」
3軒隣だからね。
「まぁいーじゃん。たまには俺に甘えろよ。」
ドキ
甘えろよってどういう意味よ…
「今日は勉強もさんきゅーな。」
「あ、うん。テスト、明日だもんね。」
「お前は大丈夫だろ?余裕だよな。」
「そんなことないよ。でも、頑張らないとお正月が潰れる。」
「俺、大丈夫かな〜。心配だわ。」
「そう言っていつも、旭はギリギリで切り抜ける人だから。大丈夫だよ。」
「だといいけど。」
私の家の前に到着し、「じゃまたね。」と旭に手を振った。
「ちょっと待て!」
「え、なに?」
私がキョトンとしていると、ふわっと首にあったかいものが巻かれた。
「なにこれ…マフラー?」