だから放っておけねーんだよ。
「……前も宿題教えてもらったし、今日も勉強見てくれたろ?お礼っていうか……」
暗くてわからないけど、旭は下を向きながら無愛想にいった。
「お礼…?」
「クリスマスプレゼント。」
「これ、可愛い……。」
旭が首にかけてくれたマフラーはフワフワですっごく可愛い柄。
「よかった。じゃあな。」
旭がくるっと背を向けて行こうとした時、空から白いものが降ってきた。
「雪だ……!」
「ほんとだ。」
綺麗。今年最初の雪だった。
「私、ホワイトクリスマスなんて初めて。」
「俺も。」