だから放っておけねーんだよ。
「絶対川崎南の方が良かったよ。失敗したね、旭。」
私は旭の腕をつつく。
「いや……失敗したとは思ってねぇ。」
「え?なんで?」
旭は一瞬黙ったかと思うと、立ち止まって言った。
「お前と同じ高校に行きたかったからだよ。」
「…は、はぁ?なに?またからかってんの?」
「からかってねぇよ。本気だよ。」
「ば、ばかじゃないの…?」
そうは言ってみるものの、ドキドキしている私。
なんでよ…旭なんかにドキドキするなんて、鼓動の無駄遣いだ…!
「だ、だ、だって今まで私のこと…」
ただの幼馴染としか思ってなかったでしょ。
そう言おうとしたとき、