だから放っておけねーんだよ。
補習6日目 テストに合格すれば最終日
朝起きると外は一面真っ白。
昨日降った雪が積もったんだ…
風も冷たくて寒い日だけど、私の心はあったかい。
だって旭がくれたマフラーがあるもん。
私は昨日もらったマフラーを巻いて、学校に登校した。
「おはよ、旭。」
「おはよ……あ、それ。使ってくれてんだ。」
「モチロン。今日、頑張ろうね。」
「あったりめーよ。もし葉月が不合格だったら、雪玉攻撃するからな。」
「心配はご無用!あんたこそ、不合格だったら落とし穴作ってやる!」
「はい、みんな座れよー!テスト始めるぞー!」
つのっちが入ってきて、慌てて席に着く。
テスト用紙が配られる。
「では、はじめ。」
つのっちが合図した瞬間、シャーペンで書く音が教室中に響く。