だから放っておけねーんだよ。
「じゃあ、答案用紙を返すぞ。70点が合格ラインだ。」
70点か……
「桜田。」
「はい!」
恐る恐る返された答案用紙を開くと…
90点!…よかった。
ホッと胸をなで下ろす。
「星野。」
「はい」
旭が先生から答案用紙を受け取った。
旭が驚愕する。
え?その顔何??まさか不合格?
私がオロオロしていると、先生が終礼の挨拶をした。
「合格者だけ、はい良いお年をーー!」
「さよならーー!」
みんな次々と教室から出て行く。