だから放っておけねーんだよ。
このままで
「卵焼きもーらいっ!」
「あ!ちょっと、それ楽しみにしてたのに!」
悔しがる私をよそに、旭は私の卵焼きを頬張る。
お昼休みのいつもの光景。
もうすぐ2年生になる。
雪は溶け、だんだんと緑が増えてきた。
そういえば、この前つくしを見たよ。
「葉月、2年になったら何組になると思う?」
「うーん、私はまた4組がいいな。」
「なんで?」
「だって組章バッヂ変える必要なくなるし、もう4組で慣れちゃったし。」
「おま……さすがめんどくさがりだな。」
旭が呆れる。
だって本当のことだもん。