だから放っておけねーんだよ。
「木…?」
「ココ。ココ見てみろよ。」
「………あっ!コレ!」
思い出した!
私と旭はこの木に自分の身長を記録してたんだよね。
旭が指差していたのは、まさに身長を記録した印だった。
「うわぁ…懐かしい…こんな事もしてたね…」
「この前ここに一人で来た時、見つけたんだよ。葉月にも見せたいなと思って。」
「……ありがとう。なんか…嬉しい。」
この時はさほど変わらなかった身長も、今では旭が頭一つ分も追い越しちゃったもんね。