だから放っておけねーんだよ。
「キャー!青山くーーーん!」
「こっち向いてぇ!」
「孝介〜!かっこいいー!」
ほぼ全員が先輩と同級生の女の子たちだった。
「へぇ…青山先輩って人気なんだ。」
私、知らなかったよ。
「中学のときはそうでもなかったけどね!高校に入ってからじゃない?でもかっこいいよね。」
「さ、さぁ?」
女子に囲まれた中、先輩はボールを思いっきり高く上げてサーブを打った。
先輩のサーブは滑らかでキマってる。
「すごいなぁ…私もあんな風にできるようになるかな。」
「大丈夫だよ、葉月!ほとんどが初心者なんだから!」
先輩…輝いてるな。
ほんとにテニスをすることが好きなんだろーな。