だから放っておけねーんだよ。
「葉月ちゃん!大丈夫?怪我ない?」
青山先輩が私に駆け寄ってくる。
「だ、大丈夫です。」
「よかった…!ほんとごめんな。」
「いいえ。気にしないでください。…それより、すごい人気ですね、先輩。」
「そんなことないよ。もしそうだとしても、俺が好きなのは葉月ちゃんだから。」
「…っ!」
先輩はニコッと笑うと、コートに戻って行った。
「やば…!いいなぁ、葉月は!イケメン二人から言い寄られて!」
琳が言った。
「二人?あと一人は誰よ?」
「またまたしらばっくれて〜!青山先輩と星野くんに決まってるでしょ♡」