だから放っておけねーんだよ。
「ねぇっ…もう…無理…」
開始30分、もうギブアップ寸前…
「まだまだだぞー。」
旭はまだ身軽みたいだ。
やっぱ、体育会系は違うね。
尊敬するよ、ほんと。
「もーダメ!もう無理!私ギブアップ!」
私は疲労困憊でその場にしゃがみ込んだ。
「葉月、大丈夫かー?」
少し前を走っていた旭がくるりと私のほうを向き、駆け寄る。
「だずげでぇ〜あざひ〜」
「元気じゃん。ホラ立てよ。いくぞ、あと少しだから!」
「えええええー!もお…」
旭には分からないんだろうね、運動オンチの気持ちなんか。