だから放っておけねーんだよ。
このトキメキは暑さのせい。
時は過ぎ、もうすぐ夏休みがやってくる。
校内は冬服から夏服へと更衣し、暑い日が続いていた。
「おっはよー!琳!」
「おはよ、葉月!ねぇ聞いた??ってもう知ってるか。」
「えっどうしたの?なになに?知らないよ?」
「知らないの?星野くんのことだよ?」
旭?
「旭のこと?ううん。何も知らない。」
すると、琳は私の腕を掴んで廊下に連れ出した。
そして、私に耳打ちする。
「…星野くん、1組の子と付き合ってるんだって」
「えっ…旭が?ウソ。」
「今、クラスはその話題で持ちきりだよ。もう葉月は知ってるかと思ってた。」
「そ、そうなんだ…」
べ、べつに誰と付き合おうが知ったこっちゃないけどね。
「あんま驚かないね?」
「いやだって…あいつがどうしようがどうでもいいって感じ。」
「てっきり星野くんは葉月のことが好きだと思ってたのになぁ〜。」