だから放っておけねーんだよ。
琳はあからさまにため息をつく。
「そんなわけないでしょ。…それより、1限始まるよ!」
「え〜?まだ10分あるよ?」
「いいからっ!ほら!」
私は話を無理やり終わらせて、琳とともに教室に戻った。
私は自分の席について、1限の数学の準備を始める。
チラッと旭を見ると友達とふざけ合っている。
…本当に?付き合ってるの??1組の子と?
…どんな子だろー。
いや、べ、別に興味があるわけじゃ…
なくもない。
あんな奴を好きになるなんて、かなり物好きだと思う。
外見だけみればまぁ確かにイケるけど、みんなあいつの本性を知らないんだ。