だから放っておけねーんだよ。
あいつが物心ついた頃から私に暴言を吐きまくる冷血人間だってこと。
…あ、しまったしまった。
私、旭のことばっかり考えてる。
「授業はじめるぞー。席つけよー。」
30代の男の先生、通称・つのっちがやって来た。
授業が始まっても、なんかモヤモヤがとれない。
「はい、じゃあこの問題を…星野!」
「えっ!」
あ、やば。
ずっと旭のことを考えていた私が思わず反応してしまった。
「お前はいつから星野か?」
先生が呆れ顔でそう言うと、教室中が笑いに包まれる。