だから放っておけねーんだよ。
「そ、それで…こうやって、」
「ほうほう。」
「そして、こうする。そしたら答えは−3!」
「ふぇ〜!すげぇな、葉月。分かりやすい。」
「でしょ。」
私はドヤ顔をしてみせる。
まだ心臓が波打っている。
「これからも教えてよ。そしていつかお前より出来るようになって、教えてやるよ。」
「う、うん。」
至近距離で、旭の顔が見られない。
だから、なんなのよこの気持ちは…。
こんなバカにドキドキするなんて…
これは暑さのせいだあっ!
ぜっっったいそうだぁ!
そうに決まっている。
しかもこいつには彼女がいるんだよ!?
ありえない、ありえない。