だから放っておけねーんだよ。






「あっ!」







うっかり箸を落としてしまった。







「ごめん、琳。ちょっと箸洗ってくる。」







「ほーい。」







私は席から立ち、水道に向かう。







「あ!葉月ちゃんだ!」







「あ…大山さん。」







不運(?)にも、水道であいつの彼女と出くわしてしまった。







「葉月ちゃん、旭の幼馴染なんだよね?」







「あ、うん。」







「なんかそれ聞いたとき、すごく嫉妬しちゃったんだよね。おかしいよね。」







大山さんが可愛く笑う。








嫉妬…?どうして?







「私なんか高校でたまたま星野くんに一目惚れして…星野くんのことなにも知らない。」







「…でも二人お似合いだと思うし、あいつが好きになった女の子だから自信持っていいと思うよ。」






なに言ってんだ、私。







「ほんとう!?葉月ちゃんにそう言われると嬉しい!」







大山さんの顔がパアアアッと明るくなった。







「ありがとう!!私頑張るっ♩」







「う、うんっ」







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