だから放っておけねーんだよ。
「ちーび。」
旭が私の頭に顎を乗せてくる。
「うるさい!」
私はそれを振り払った。
「でも昔は俺のほうがチビだったよな?」
「あぁ、そうだったね。あははは。」
懐かしい。
でも昔っから憎まれ口を叩いてたけどね。
「懐かしいな。」
「うん、懐かしいね。」
「…こーゆー話が出来ねぇんだよな。紗理奈とは。」
紗理奈っていう言葉が出てきて、ビクッとする。
「え?」
「いや、なんでもねぇ。」