だから放っておけねーんだよ。
3人とも近所なんだし、一緒に帰ろうよ。
「いや、俺吹部覗いてから帰る。…紗理奈いるかもしんねぇし。」
あ……大山さん…ね。
そう言ってスタスタと歩き出すあいつ。
………。
「…じゃあ、俺たちも帰ろうか。」
「あ、は、はい!」
私は先輩の隣に並んで歩き出す。
先輩は、私の歩幅にあわせてくれる。
あいつは絶対そんなことしない。
さっさと一人で行っちゃうし。
私はいつも一歩後ろで歩いてるって感じ。
でも…
それに慣れてるせいか、先輩の隣がすごく窮屈に感じる。
私、旭に感化されすぎ。